2017年7月11日火曜日

くらぶろ改レビュー!爽快感(一応)バツグンのブロック崩し

くらぶろ改は、忍者をモチーフにしたブロック崩しです。
手裏剣を刀で弾いて画面内のすべてのブロックを破壊すればクリアという普通のブロック崩し です。
5人のキャラクターは、それぞれ固有の特殊能力を持っていて、横一列のブロックを一気に破壊したり、小判をばらまいてブロックを破壊したりすることが出来ます。

全キャラクター共通のテクニックとして、残機を一機減らして手裏剣を分裂させ、より多くのブロック破壊を狙うことができます。
なかでも特に重要なのがフィーバー状態(正式名称不明)を維持することです。手裏剣を(ブロックに当てずに)刀で弾き続けると、手裏剣にパワーが溜まっていきます。パワーが最大まで溜まった状態で、ジャストなタイミングで手裏剣を弾くとフィーバー状態となり、手裏剣がブロックをガリガリゴリゴリと貫通しながら破壊するようになります。
このフィーバー状態に突入すると、たくさんのブロックを一気に破壊できるようになり、なかなか楽しいです。

しかし、逆に言うと、このゲームはフィーバー状態にならなければろくにブロックを破壊することができません。何度手裏剣をブロックにあててもブロックにひびが入るだけ。
そのためどのステージでも最初は手裏剣を壁打ちしてパワーをため、フィーバー状態になることがほぼ必須となるのですが、一部のステージではパワー溜めを妨害するギミックがあり、若干ストレスが溜まることがありました。
また、ほぼすべてのステージで上記のような流れでブロックを破壊することになるため、ブロック崩しというよりはフィーバー発動するまでがすべての単調な展開になりやすく、ステージもあまり代り映えしない上にギミックといえる物体も少なく、最初のステージから最後のステージまで同じことをやっているような感覚になりました。
ブロック崩しのゲームなのだから多少は単調になるのは仕方のないことだとは思うのですが、それでもボスキャラやおもしろいギミックを用意したりして何かしらの変化がほしいと思いました。
このゲームは、得点を稼ぐというよりはすべてのステージをクリアした時間を競うゲームとなっており、フィーバー状態になる時間、最後に残った数個のブロックを如何に処理するかといったことを考え始めるとより楽しめるかと思いますが、オンラインランキングなどはありませんので、そこもまた残念な点です。
しかしながら、ブロックを貫通しながら破壊していく手裏剣を見守るのは爽快で、いかにフィーバー状態を維持するかを考えながら動いたりするのが意外と面白く、超面白いブロック崩しのプロトタイプのようなゲームだと思いました。
値段分の面白さはあるゲームでした。